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 埼玉、群馬両県の総菜販売店で購入した総菜を食べた人らが腸管出血性大腸菌O(オー)157に相次ぎ感染し、同じ遺伝子型の菌が11都県で確認されている問題で、この遺伝子型を含むタイプへの感染者の報告数が、直近の1週間(9月4日~10日)はピーク時の約2割の26人まで減ったことが19日、わかった。

 国立感染症研究所の集計(速報値)によると、O157など腸管出血性大腸菌の感染者数は、直近の1週間で178人。うち11都県で確認された遺伝子型が含まれる「VT2」と呼ばれる毒素を出すタイプのO157は26人。ピーク時(8月14日~20日)の144人から3週連続で減った。朝日新聞の集計では、このタイプのうち遺伝子型まで一致する菌に感染した人は、7月末から8月にかけて少なくとも87人いる。厚生労働省によると、食べた物や行動の共通点は確認できず、広域に拡大した要因はわかっていない。

 食中毒に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「秋に報告数が減るのは例年と同じ傾向」とし、今回、広がった菌の流行が終息に向かったかどうかの判断には、「遺伝子型の確認が必要」という。また、腸管出血性大腸菌全体の感染者の報告はまだ多い。「こまめな手洗いや食品の十分な加熱などの予防法を今後も徹底してほしい」と呼びかけている。(福地慶太郎)