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 日本高校野球連盟(八田英二会長)は19日、大阪市内で理事会を開き、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開かれる選抜大会と全国選手権大会でタイブレーク制を採用できるようルールを変更した。これを受け、直後にあった来春の第90回記念選抜大会の運営委員会で採用が決まった。来夏の第100回全国選手権記念大会でも導入される見通し。

 日本高野連は故障予防の観点から3年前からタイブレーク制の導入を検討してきた。47都道府県高野連にアンケートを実施し、内部の委員会などで議論を重ねてきた。高校野球のルールを定める「高校野球特別規則」で甲子園大会は採用しないと記されていたが、この日の理事会で文言を削除し、障壁をなくした。

 タイブレーク制は、走者を置いて攻撃を始める制度で、決着がつきやすくなる。国体や明治神宮大会など全国規模の大会でも一部実施されてきた。軟式では2014年に延長50回に及ぶ試合があり、翌年から全国選手権大会で導入。硬式でも今春の選抜大会で延長15回引き分け再試合が2試合続いたことで、議論が加速した。

 高校野球の「タイブレーク規定」は開始イニングは十回もしくは十三回。無死一、二塁の状態で始まる。来春の選抜大会は延長十三回から導入する。そのほかルールの詳細は今後、日本高野連で議論していく。

タイブレークとは

 無死一、二塁や1死満塁など、点が入りやすい状況から攻撃を始め、試合を決着させる制度。社会人野球の全国大会、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)やU18(18歳以下)ワールドカップなどの国際大会でも導入されている。ソフトボールでは「好投手同士だと試合が終わらないこともある。どうにかして終わらせなければ」という議論から1987年にスタートしている。

夏の全国選手権大会(甲子園)での選手の負担軽減策と主な出来事

第1回(1915年) 夏の選手権大会開催

第14回(1928年) ベンチ入り選手枠を14人に設定

第19回(1933年) 中京商―明石中 大会史上最長の延長25回

第40回(1958年) 延長は18回で打ち切り、再試合を設定

第51回(1969年) 三沢―松山商 初の決勝引き分け再試合

第60回(1978年) ベンチ入り15人に

第73回(1991年) 沖縄水産・大野倫が決勝まで4連投

第75回(1993年) 出場校投手の「肩・ひじ検査」開始

第76回(1994年) 検査で重い故障は投球禁止、ベンチ入り16人に

第80回(1998年) PL学園―横浜 延長17回、松坂大輔が250球

第82回(2000年) 延長は15回で打ち切り、再試合に

第85回(2003年) 選手枠18人に。準々決勝2日制で4連戦なくす

第88回(2006年) 早稲田実―駒大苫小牧 決勝引き分け再試合

第95回(2013年) 準々決勝を1日にし、休養日を設定。3連戦防止

※甲子園は第10回(1924年)から