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 フィリピン政府は18日、過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う武装組織と政府軍の戦闘が続くミンダナオ島マラウィで、武装組織の人質となっていたキリスト教の神父を約4カ月ぶりに救出したと発表した。ロレンザーナ国防相は会見で、「政府軍は優勢だ。勝利は思ったよりも早く訪れるだろう」と、戦闘終結に自信を見せた。

 会見によると、政府軍は16日に武装組織が拠点としていたモスクを奪還、神父と29歳の男性を救出した。神父は戦闘が始まった5月23日に人質となり、同30日に武装組織側側の映像で「攻撃をやめて」と訴える様子が公開されるなど、マラウィの戦闘被害の象徴的な存在となっていた。

 戦闘の先行きは不透明だ。アニョ国軍参謀総長によると、現在も武装組織側には50~60人の戦闘員がおり、うち約10人がインドネシアやマレーシア出身の外国人という。ISフィリピン支部のリーダーとされ、死亡説も流れていたイスニロン・ハピロン容疑者も戦闘に参加している模様だ。市民約50人がいまも人質となっているという。

 マラウィの戦闘では17日までに、市民47人を含む計869人が死亡している。(ハノイ=鈴木暁子)

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