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 神奈川県大磯町が町立中学校2校に昨年1月導入した、配達弁当方式の給食に多量の食べ残しが出ている問題で、今年7月までに、給食に84件の異物が混入していたことが分かった。製造工場での混入は15件が確認されたという。19日の町議会全員協議会で報告された。

 町は、味や冷たさのほか、異物混入による不信感も食べ残しの一因とみている。全員協議会では、議員から「異物の心配がある給食を今後も子どもたちに食べさせるのか」、「製造業者を代えるべきだ」との批判が相次いだ。野島健二教育長は「混入防止のため委託業者にすべての弁当を写真撮影させ、衛生管理を徹底させる」と述べた。

 町は約720人の生徒を対象に配達弁当方式の給食の提供を続ける一方、不安などで食べられない生徒については家庭の弁当持参を当面認める方針を決め、19日、保護者に連絡網で知らせた。

 町によると、異物は、髪の毛39件、繊維14件、小バエなど虫10件、プラスチック片4件など。工場内で混入したと判明したのはビニール片など15件。多くは原因や混入経路がわかっていないという。

 綾瀬市の工場で製造している業者は「一部は工場で混入し責任を認識している。本社から品質管理の担当者を工場に追加派遣し、品質管理を強化する」としている。

 給食の提供を受ける大磯中学校に通う2年生の男子生徒の母親は「弁当に異物がないか探しながら食べているようだ。残すことが多く、育ち盛りなので心配。おいしいと食べられる給食にしてほしい」と話した。(遠藤雄二)