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 タイのタクシン元首相は19日、自身が政権から追われた軍事クーデターから11年になるのに合わせ、ツイッターに「私はいつも、タイの市民の暮らしについて気にかけている」などと投稿した。来年後半にも予定される総選挙に向け、タクシン派への支持を訴えるメッセージとも受け取れる内容だ。

 タクシン氏が首相だった2006年9月19日、軍がクーデターを決行。国連総会出席のため渡米中だったタクシン氏は首相の座を追われた。いったん帰国したものの、汚職防止法違反罪で公判中だった08年に国外に逃れた。タクシン氏はこの日の投稿で、「11年前に起きたことの記憶が、タイの人たちの心から薄れてしまっていないことを望む」とも述べた。

 タイではタクシン氏の妹のインラック前首相も、14年のクーデターで実権を握った軍事政権に職務怠慢罪で訴追され、8月25日に予定されていた最高裁判決の直前に国外に逃れた。

 軍政側が明らかにしている行程表によると、来年後半に総選挙が実施されることになるが、具体的な日程は決まっていない。タクシン派には北部や東北部の農村を中心に依然として根強い支持があるが、インラック氏も国外に逃れたことで総選挙に向けた戦略の練り直しを迫られている。(バンコク=貝瀬秋彦)

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