【動画】バングラデシュのテクナフの町はロヒンギャ難民であふれていた=杉本康弘撮影
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 ミャンマーで治安部隊による武装集団に対する掃討作戦で家を追われ、隣国バングラデシュに逃れた少数派のイスラム教徒ロヒンギャの難民が19日、国際移住機関によると、42万1千人に上った。難民キャンプは人々であふれ、食料や住む場所が足りない事態に陥っている。

 「子どもに着るものと米をください」。国境に近いバングラデシュ南東部コックスバザールの難民キャンプ。2歳のヌル君を抱いて川を渡り逃げてきたアミナさん(22)は、降りしきる雨にぬれながら訴えていた。

 アンサル君(10)は3週間前、銃弾を右足に受けた。父ラハマトさん(45)と兄(10)の2人に担がれながら、国境を越えて逃げてきて病院に運ばれた。ラハマトさんは「村が兵士に取り囲まれ、『出て行け』と言われた後、発砲された」と証言した。

 国際的な批判が高まる中、米ニューヨークで開催中の国連総会でもこの問題が話し合われた。グテーレス国連事務総長は19日、「ミャンマー当局は軍事作戦を終わらせ、難民が安全に帰還する権利を認めなければならない」と訴えた。(コックスバザール=奈良部健)