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(19日、楽天6―0日本ハム)

 最後の打者を三ゴロ併殺に仕留めると、楽天の美馬は両手でガッツポーズを作って空を見上げた。31歳の誕生日に、今季初完封で自身初の10勝目。「色々なものが1日にまとめてきた。うれしいです」と笑みを浮かべた。

 8月5日に9勝目を挙げてから、ここ4試合は全て5失点。うち計15点が四回と五回に集中していた。「勝ちを意識して、どうしても力んで……」。だがこの日は、鬼門をあっさり突破した。

 レアード、中田の上位打線と相対した四回は三者凡退。五回は1死から大田に右前安打こそ許したが、後続を断った。失投らしい失投はなく、散発3安打の快投だった。

 昨季は9月に自己最多の9勝目を挙げた。その後は3試合で0勝2敗。結局、9勝9敗の防御率4・30に終わった。その成績に、与田投手コーチから「この数字で2桁投手になっちゃいかんだろう」と活を入れられたという。今季は開幕投手を任され、6月に防御率争いでトップに立つなど、則本と岸にも劣らない安定感でチームの快進撃を支えてきた。

 「去年は周りに勝たせてもらった9勝。今年は自分で積み重ねた10勝だと思う。勝てたことで、自信になった」と美馬。2位西武が敗れ、2ゲーム差に縮まった。4年ぶりの本拠でのクライマックスシリーズへ、身長169センチの小さな剛腕の復調が心強い。(松沢憲司)

 ○梨田監督(楽) 打線が美馬を援護。「コツコツと点を取ってくれた。なんとか、つながりが出はじめている」

 ○ウィーラー(楽) 球団の外国人では最多タイの28号を放ち、「状態は上向いている。もう1本打って、記録を更新したい」。

 ○松井裕(楽) ヒーローインタビューで、美馬に誕生日ケーキを贈る。「誕生日に完封勝利なんて、格好よすぎです」