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 東京電力福島第一原発の廃炉の工程表で、1、2号機の使用済み燃料プールから燃料の取り出しを始める時期について、国と東電が、現在よりも最大3年遅らせる方向で調整していることが20日、分かった。原子炉建屋の除染やがれきの撤去に想定していたよりも時間を要すると判断した。国と東電は廃炉工程表を2年ぶりに見直す方針で、今月内の発表に向けて最終調整している。

 1号機の使用済み燃料プールには392体、2号機には615体の燃料がある。現在の工程表では2020年度に取り出しを始めることになっている。原子炉建屋上部を調査した結果、がれきが当初見込んでいたよりも複雑に積み重なっていることが分かったほか、放射線量が高く除染作業の難航が予想されることから、23年度の取り出し開始を目指すという。

 また、566体が残る3号機については、予定通り18年度中ごろから取り出しを始めるとしている。

 一方、原子炉内に溶け落ちた核燃料(デブリ)については、これまでは21年の「取り出し開始」としてきたものを、「取り出しを目指す」と表現を改める。だが、廃炉まで「30~40年」とする工程の大枠は維持する方針だ。(川原千夏子)