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 北京と上海を結ぶ高速鉄道の「復興号」が21日、最高時速350キロでの運転を始めた。両都市を4時間半で結び、遅延が目立つ航空便のライバルになる。中国の高速鉄道は北京―天津間などで350キロ運転をしたが、2011年に浙江省であった事故後、最高時速を300キロに減速していた。

 北京市の北京南駅を出発した復興号は約6分後から加速。約17分後に河北省廊坊市にある廊坊駅を通ぎたあたりで、車内の電光掲示板に「現在時速350キロ」と表示された。2駅を経て、4時間半で上海市の上海虹橋駅に到着した。同区間の別の高速鉄道より、30分から1時間半早く着く。

 新華社通信などによると時速350キロは、高速鉄道での商業運転速度では世界最速。習近平(シーチンピン)国家主席が唱える「中華民族の偉大な復興」にちなんだ名称の復興号で最速運転を実施し、権威づけに一役買った形だ。

 一方、乗客の反応は冷静だ。列車が時速350キロに到達したときも歓喜の声は起こらず、乗客は淡々と過ごしていた。現地報道も、11年の事故が記憶に新しいことから、安全対策に焦点を当てる報道が目立った。(上海=福田直之)