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 フランスの右翼・国民戦線(FN)のフィリポ副党首が21日、離党すると表明した。ルペン党首の右腕として進めた「脱ユーロ」の政策が大統領選の敗因になったとされ、党幹部内に対立が起きていた。党勢の立て直しを急ぐFNにとって痛手となる可能性がある。

 フィリポ氏は国立行政学院(ENA)出身。戦略担当に引き立てられ、近年のFNの伸長に貢献した。党内に「愛国者」と名付けたグループを立ち上げ、FNが「脱ユーロ」を取り下げるなら離党するとの意向を示していた。

 ルペン氏はフィリポ氏の動きを「利益相反を招く」と批判し、政策や広報の担当を外すと決めた。これに対して同氏は21日、仏テレビで「当然、党を出る。何もしない奇妙な役割を務めるつもりはない」とした。地方議員らに追随する動きも出ている。

 FNは大統領選に続く、下院・国民議会選でも、事前予想を下回る8議席の獲得にとどまった。ルペン氏は、「極右」のイメージがつきまとう党名の変更も含む党再建に着手している。(パリ=青田秀樹)

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