[PR]

 24日にあったドイツ総選挙では、難民問題が一つの焦点だった。2年前の9月、中東やアフリカから殺到する難民申請希望者に国境を開いたメルケル首相も、今は秩序の回復を強調せざるを得ない。受け入れから抑制へと様変わりした欧州の世論が背景にある。

「メルケルは去れ!」大合唱

 ドイツ南部ニュルンベルク郊外にある市職業学校。5月末、2人の警察官が「アセフをアフガニスタンに強制送還する」と副校長に告げた。クラスから連れ出されたアセフさん(20)の出身は、アフガニスタン中部ガズニ州。反政府勢力タリバーンの拠点に近い。

 16歳の時、1人でドイツに来た。アフガニスタン国籍を証明する書類がなかったため難民申請は却下されたが、特別措置で滞在が認められた。

 だがメルケル政権はいま、難民認定を受けられなかった人の強制送還に力を入れる。連行を阻止しようと、仲間の学生たちがパトカーの前に座りこみ、押し問答を続けること3時間。多数の警察官が学生らを催涙スプレーと警棒で蹴散らし、地面にねじふせた。

 ある学生は取材に「ドイツでこんなことが起きるなんて悲しかった。人は生まれる場所を選べない。だれもが平和に住む権利があるのに」と語った。

 2年前の2015年9月。メルケル首相はギリシャ、イタリアを経由してドイツまで押し寄せた難民らに国境を開放した。これまで受け入れた難民は100万人以上。南部ミュンヘンでは駅で多くの人々が歓迎し、メルケル氏も難民と一緒に写真に納まった。

 雰囲気が大きく変わったのは、…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら