[PR]

 中日の黄金期を支えた森野が、今季限りで現役を引退する。21日、球団が発表した。中日一筋で21年を過ごし、24日の広島戦が引退試合になる39歳は「最後と分かって打席に立てるのも幸せ。そういうのを感じながら立ちたい」と語った。

 森野はこの日、ナゴヤ球場であった2軍の阪神戦の五回に代打で出場した。藤浪の151キロの直球で空振り三振に倒れたが、試合後はファンの声援に手をあげて応え、「ここで始まったプロ野球人生。こうしてナゴヤ球場で最後に出られたのも思い出深い」。

 2009年の109打点など勝負強い打撃が魅力だったが、15年の開幕直後に右手親指を骨折してから長打力が影を潜め、今季は右足の故障に泣いた。球場で森野の打席を見つめた1歳上の荒木は「21年間も一緒にやってきたのでさみしい。あいつのヒットで何度も本塁にかえらせてもらった。お疲れさまと言いたい」と話した。(上山浩也)

     ◇

 球団史上初のセ・リーグ2連覇を果たした11年に選手会長を務めるなど、中日の黄金期を支えた森野選手。ファンが集う中華料理店「ピカイチ」(名古屋市千種区)では、引退を惜しむ声が聞かれた。

 名古屋市千種区の自営業、小林秀雄さん(61)は、森野選手のユニホームを着て応援に行ったこともあるという。「引退は残念だが、チームの世代交代を図るために自ら身を引いたのでは」と話した。また、店主の兵頭忠保さん(45)は「必死に練習してレギュラーの座をつかみ、優勝してベストナインも獲得するという成長物語を見せてもらった。ぜひ指導者として戻り、プロの心構えを若手に伝えてほしい」と期待を寄せた。(小手川太朗)

こんなニュースも