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 「私がマンガと初めて出合ったのは、満州(中国東北部)から引き上げた後、小学校の帰りに道ばたで拾った豆本です。アラビアンナイトをマンガにしたもので、開いた途端に物語の中に入り込んでしまい、こんな面白いものがあったのかとビックリ。その場に座り込んで夢中で読みました。家に持ち帰ったら弟たちも大喜び。ところが、母がそれを見て鬼の形相に変わり、サッと取り上げるなりビリビリッとやぶいて七輪で燃やしてしまいました。マンガが大嫌いだったんですね。それでも絵柄は鮮明に記憶に残って、のちのち杉浦茂さんの『コロッケ五えんのすけ』なんか見て懐かしい感じがしたのであの豆本は杉浦さんだったのではと思っていた。最近になって、詳しい方が調べてくれて杉浦さんの『アラビアンナイト』という作品であることが分かりました」

 これは、ちばてつやさんがみなもと太郎さんとの対談で明かしてくれたお話。みなもとさんが「小学生にも分かる、なおかつ大人も楽しめるマンガ史」として岩崎書店から「岩崎調べる学習新書 マンガの歴史1」を刊行したのを記念し、9月8日に東京・飯田橋の日本出版クラブでベテランマンガ家お二人の対談が実現しました。

 みなもとさんは主に聞き役でしたが、冒頭のお話を受けてすかさずちばさんのごく初期(高校生の頃?)の作品から捜し出した杉浦タッチの絵を、会場のスクリーンに映し出してくれました。さすがマンガ研究家でもあるみなもとさん。

 雑誌ふろくに3段組み(1ペー…

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