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 「ここニューヨークにも到達可能なミサイルの技術開発を推進しているとみられます」――。国連総会のため訪米中の河野太郎外相は21日夕(日本時間22日午前)、米コロンビア大で講演し、核・ミサイル開発を強行する北朝鮮の脅威を強調。北朝鮮と国交のある160以上の国々は断交すべきだと訴えた。国際法の順守や多様性の尊重といった「3原則」も提言した。

 米国留学時に比較政治学を専攻した河野氏らしく、「迫り来る危機における外交」と題して英語で講演。北朝鮮がニューヨークにも到達可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発を推進していることを紹介し、「米国や国際社会全体に対する差し迫った脅威に直面している」と語った。

 そのうえで、多数の国々が北朝鮮の労働者を受け入れたり交易したりしている現状を非難。「制裁の『抜け穴』をふさぐべく、東南アジアや中東・アフリカ諸国との協力を強化しなければならない」と訴えた。

 また、「国際社会の三つの原則」と銘打ち、国際法やルール▽多様性▽自由と開放性――の3点の順守の重要性を指摘した。

 日中関係にも言及。金融や環境など協力できる分野を通じて関係改善を図るとともに、「私はできるだけ早期に訪中し、ここ数年途絶えている首脳同士の相互訪問を実現したい」と意気込みを語った。(ニューヨーク=松井望美)