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 貧しい人に無担保で少額を貸すバングラデシュのグラミン銀行が、日本進出を検討している。ノーベル平和賞を受賞した創設者ムハマド・ユヌス氏と日本の大学教授が「グラミン日本」の設立で合意した。

 就労や起業に必要な資金を低利・無担保で融資する。金利水準は検討中で、初回の融資額は最大20万円の予定。返済が順調なら増額もできる。

 バングラデシュでの事業と同様に、5人一組の互助組織で借りる形とし、そのうち1人の返済が滞ると、全員の融資の増額ペースが落とされる。融資後は週1回、お金の使い道や就労の取り組みについて確認する。

 貧困層に少額を融資する「マイクロファイナンス」に詳しい、財務省出身の菅正広・明治学院大学院教授らが8月、準備組織を立ち上げた。菅氏は以前からユヌス氏と貧困問題に取り組んできたという。

 寄付や出資を募って貸金業者として登録し、10年後をめどに、預金取扱金融機関への移行を目指す。菅氏は「金融には貧困を解決する力がある。生活に困窮する人を孤立させず、支援していく」と話している。

 グラミン銀行は1983年設立で、米国や英国などにも進出。米国ではのべ9万人に計約800億円を融資した。(福山亜希)