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■新聞週間2017 

 IT大手のヤフー。新聞やテレビ発のニュースを配信する「ポータルサイト」のイメージが強いが、自ら取材した記事や動画の発信にも乗り出している。

 今年6月、ヤフージャパンに特設サイト「沖縄戦と、その後」ができた。沖縄県の地元紙「琉球新報」との共同制作。取材成果を琉球新報は紙面で、ヤフーはネットで紹介した。スマートフォン向けを意識して作った動画「3分で知る沖縄戦」は、NHK出身者らによる作品。4カ月で8万4千回再生された。2年前に始めた「未来に残す戦争の記憶」プロジェクトの一つで、他にも空襲の記録や証言動画を公開中だ。新聞・テレビの戦争報道は一時期に集中しがちだが、ネットならいつでも見てもらうことができる。

 ヤフーニュースを担当する有吉健郎(42)は、「動画や写真、グラフィック、テキストの配置のリズムを工夫すると、長い記事でも半数以上の人が最後まで読んでくれる」と語る。同社の調査で、スマホを持って初めて、ニュースを読み始める若者が多いことがわかった。特に、地方ニュースへの需要は大きく、今後も地方紙との連携を強める方針だ。有吉は「取材者の苦労や課題を身をもって知ることは、ニュースをどうしたら読んでもらえるかを考えるうえで、非常に有意義だ」と話す。(田玉恵美)