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 北方領土への空路による初めての特別墓参団が23日朝、北海道中標津(なかしべつ)町の中標津空港から国後、択捉両島へ向けて出発した。高齢化する元島民の負担軽減が目的で、当初は6月に予定されていたが濃霧のため中止となり、日ロ両政府が改めて日程を調整していた。

 一行は、択捉島出身の岩崎忠明さん(83)=札幌市=を団長とする68人。

 チャーター機で国後島の空港に渡り、入域手続きをした後、国後団と択捉団の二つに分かれ、択捉団はそのまま択捉島の空港へ向かう。国後で2カ所、択捉で2カ所の計4カ所で慰霊式を行い、日帰りで中標津空港に戻る。

 68人のうち元島民やその家族は33人。元島民1世は17人で、その平均年齢は80・3歳。最高齢は87歳という。北方領土への元島民による墓参は、これまで船で行われてきたが、航空機を使うことで、所要時間が大幅に短縮される。

 同行する中根一幸外務副大臣は出発式で「今後の北方四島との往来の活性化に向けた道を開くものだ。そして、平和条約を締結し、日ロ関係を大きく発展させるという目標に向けた進展としても、重要な意義がある」と述べた。(神村正史)

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