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 ロンドンの地下鉄で15日朝に起きた爆発テロ事件で、英警察は22日、事件に関与した疑いで拘束していた18歳の少年を殺人未遂などの罪で起訴したと発表した。

 事件では、通勤時間帯の地下鉄車両内で爆発装置が爆発し、30人がけがをした。警察によると、装置は完全には爆発しなかったが、2015年のパリでの同時多発テロで使われた高性能爆薬TATP(過酸化アセトン)が使われており、より多くの死傷者が出た可能性があったという。少年は10月13日の公判に出廷する予定で、犯行の動機などが注目される。

 英メディアによると、少年はイラク出身。両親を亡くした後、英国に移り、ロンドン郊外の老夫婦宅で養育されていた。

 警察はこれまでに事件に関与した疑いで男6人を拘束したが、3人を起訴せずに釈放した。このうちシリア出身の21歳の男性は、少年と同じ里親に育てられたことがあるとして、名前や写真が広く報道されていた。

 英メディアによると、エジプトにいる男性の実母は報道にショックを受け、心臓発作を起こして入院中という。男性の勤務先の飲食店オーナーは「捜査のせいで彼や彼の友人、家族、イスラム教のコミュニティーまでが厳しい視線を注がれ、侮辱された」と訴え、警察に謝罪を求めている。(下司佳代子)

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