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 北朝鮮で22、23の両日、朝鮮労働党や軍の幹部らが相次いで反米の決起集会を開いた。労働新聞(電子版)などが伝えた。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長のトランプ米大統領に対する批判声明を受け、参加者らはトランプ氏を様々な表現でののしり、結束を確認した。

 平壌の金日成(キムイルソン)広場では23日、10万人の市民集会が開かれた。参加者は「前代未聞の無知蒙昧(むちもうまい)な狂ったラッパを吹いたトランプ」などと非難し、デモ行進も行った。同日は内閣や最高人民会議(国会)、中央機関などの集会もあった。

 22日の人民武力省(国防省)の軍人集会では、李明秀(リミョンス)総参謀長が演説で正恩氏の声明について、「わが民族を絶滅させる下心を露骨にさらけ出したヤンキー(トランプ氏)に下した破滅の冷厳な宣告状」と説明。「世界は火遊びを好むならず者、ごろつきにすぎないトランプを大統領の座に就かせた米国がどんな悲劇的終末を告げるのかを見ることになる」と強調した。

 党中央委員会本部集会も22日、決起集会を開いた。参加者はトランプ氏の国連総会演説について「世界の面前で、全世界に向けて口角泡を飛ばして吐いた前代未聞の悪態」「老いぼれ狂人の妄言」とこき下ろした。

 北朝鮮は過去も、自らに批判的な人物を口汚くののしってきた。2003年8月にはボルトン米国務次官(当時)を「血に飢えた吸血鬼」、16年2月には朴槿恵(パククネ)韓国大統領(当時)を「スカートをはいた逆賊」「老いぼれた雌犬」と呼んで非難した。

 元北朝鮮軍人の脱北者は「北の典型的な宣伝扇動戦術。口汚く相手をののしることで心理的に優位に立ち、同時に国内でリーダーシップを高められると考えている」と語った。(ソウル=牧野愛博)

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