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 北方領土への空路による初めての特別墓参団が23日、北海道中標津(なかしべつ)町の中標津空港から国後、択捉両島へ渡航し、計4カ所で慰霊式をした。航空機は帰路、霧の影響でサハリンのユジノサハリンスク空港へ向かい、中標津空港への到着は24日に延期となった。

 一行は、択捉島出身の岩崎忠明さん(83)=札幌市=を団長とする68人。元島民1世は17人で、その平均年齢は80・3歳。最高齢は87歳。国後島で入域手続きをした後、国後団と択捉団の二つに分かれ、両島で慰霊式を終えたが、午後に国後島で濃霧が発生。ロシア側担当者によると、択捉島を出発した航空機が国後島に着陸できなかった。

 国後島の墓参団は島内の「友好の家」に宿泊する。在ユジノサハリンスクの日本総領事館によると、サハリンに到着した択捉島の墓参団は、ビザなしで市内のホテルに宿泊するという。

 元島民による墓参は船で行われてきたが、高齢化が進む元島民の負担軽減を目的に、空路墓参が日ロ首脳会談で合意された。当初6月の予定が濃霧で中止されていた。北方領土は濃霧が発生しやすく、航空便の欠航・遅延が多い地域として知られている。(神村正史、モスクワ=中川仁樹

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