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 ドイツ総選挙(連邦議会、定数598、任期4年)は24日午後6時(日本時間25日午前1時)、投票が締め切られた。公共放送ARDの出口調査では、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(同盟)が第1党の座を維持し、メルケル氏の首相4選が確実な情勢だ。

 ARDの得票率予測によると、メルケル氏の同盟は32・5%でトップ。大連立を組んできたライバルの社会民主党(SPD)は20・0%。一方、反難民を訴える新興右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は13・5%で、議席獲得に必要な最低得票率(5%)を突破して初めて議席を獲得する見通しだ。同党は2013年に「欧州共通通貨ユーロ圏からの離脱」を掲げて発足。15年以降、100万人を超える難民申請者を受け入れた政府の判断を批判して勢いづいた。長らくナショナリズムがタブー視されてきたドイツで右翼政党が連邦議会入りするのは、戦後の混乱期を除いて初となる。

 メルケル氏は今後、連立交渉に入る。SPDとの大連立の継続のほか、緑の党や、市場重視を掲げる自由民主党(FDP)との連立を模索するとみられる。(ベルリン=高野弦)