[PR]

 イランが国産の新型弾道ミサイル発射実験を行ったと発表したことを受け、トランプ米大統領は23日、2015年に米欧などがイランと結んだ核合意を再度批判した。

 トランプ氏は自身のツイッターで「イランがイスラエルに到達する弾道ミサイルの発射テストを行った」とした上で「彼ら(イラン)は北朝鮮と協力している」と批判した。さらに「合意は大したものではない」とイランとの核合意をやり玉にあげた。

 イラン国営テレビは23日、ミサイル発射実験「成功」を報じた。イランメディアは、ミサイルは射程約2千キロで複数の弾頭を搭載することが可能だとしている。

 核合意は、イランが大幅に核開発を制限することの見返りに米欧などが制裁を解除すると定めた。トランプ氏は19日の国連総会での演説で「合意は米国史上、最悪で一方的な取引だ」などとこれまでの持論を重ねて強調した。合意の破棄も示唆しており、イラン側は反発。今回のミサイル実験でさらにイランへの圧力を強めるとみられる。

 ただ核合意にはミサイル実験の禁止は含まれておらず、イランが合意に違反したことにはならない。イランは核合意を順守しているというのが、国際社会の共通認識。トランプ氏はこれまでミサイル実験などについて「イランは核合意の精神に従っていない」と批判している。(ワシントン=杉山正)