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 日本の6大会連続のワールドカップ(W杯)出場が決まった8月31日のアジア最終予選の豪州戦。チーム最年少の21歳が放ったミドルシュートが、勝利を決定づけた。MF井手口陽介(ガ大阪)。約9カ月後の本大会に向け、待望の若い力が現れた。

 豪州との決戦にも、気持ちは少しも揺れなかった。

 身長171センチ。中盤の左前で先発した井手口は、190センチ近い選手にガツガツと体を寄せてボールを奪い、攻撃の芽を摘んだ。

 後半37分。敵陣ペナルティーエリア手前のゴール正面から、右足で豪快なミドルシュートを突き刺した。さすがの21歳も「頭の中が真っ白になった」という流れを決める一発。大歓声に包まれながら、仲間にもみくちゃにされた。「代表で活躍することで、今まで育ててきてくれた人たちもうれしいと思ってくれる」

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 金色や銀色に染めた髪に口ひげ。派手でやんちゃな雰囲気を漂わすが、実は目立つことは嫌いだ。豪州戦の活躍で、顔を知られ、街中で声をかけられる機会が増えたという。だが、「そっとしてほしい。一般の人として扱ってほしい」。

 サッカーに関しても、地味な職人肌の選手だ。「素人が見てすごいじゃなくて、サッカーを知っている人が見て、陰ながら頑張っているな、と思われる選手になりたい」。玄人受けするプレーを磨くことで、道を切り開いてきた。

 その才能をいち早く見抜いてくれたのが、中学に入る前に受けたガ大阪ジュニアユース(JY)のセレクションだった。

 約500人が分かれて行うミニ…

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