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(24日、ロッテ4―3日本ハム)

 引退試合に臨んだロッテの井口資仁(42)が九回に同点の2ランを放った。十二回にサヨナラ勝ちすると、仲間にもみくちゃにされた。

 6番指名打者で先発出場。3打数1安打で迎えた第4打席は、2点を追う九回無死一塁の場面だった。カウント2―1から、真ん中に入った149キロ直球を中堅席前列へ。この1カ月、2軍での練習で追い求めてきた打球だった。日米通算295号。ファンの大声援に包まれながら、何度も右手を突き上げてダイヤモンドを一周した。「自分の思い、みんなの思いが打球に伝わってくれたんじゃないかな」

 プロデビュー戦で満塁本塁打を放ち、現役最後の試合は同点本塁打で締めくくった21年。引退セレモニーで、「最高の野球人生だった」と振り返った。球団は近く、来季の監督就任を要請する見通しだ。(大坂尚子)

 ○伊東監督(ロ) 「井口はさすがに役者が違う。出るからには全力を尽くす、それを十分にやってくれた。サヨナラ勝ちで花道ができた」

 ○鈴木(ロ) 十二回、右前適時打でサヨナラ勝ち。「引き分けと勝ちでは違う。(井口さんの本塁打は)反則なくらい格好いい」

■引退選手の特例登録を初適用

 24日、ロッテ・井口と中日・森野が引退試合に出るために出場選手登録され、今季から導入された出場選手登録(28人)の入れ替えをせずに1日限定で出場できる特例登録が初めて適用された。従来は引退する選手を出場登録する場合、別の選手の登録抹消(10日間は再登録不可)が必要だった。

     ◇

 王貞治球団会長(ソ) ダイエー(現ソフトバンク)入団時の監督。「井口くんの印象は、とにかく頑丈。足も速かったし、守備もうまかったし、井口くんのファインプレーで勝った試合がずいぶん多かったな、という印象がある。野球界のために、また家族の皆さんのためにも、大いに色々な形で頑張ってほしいなと思う」

 城島健司さん ダイエーの元同僚。「お互い若かった頃、キャンプの時は朝から晩まで『どうやったらバッティングが良くなるか』ということを話していた思い出がある。アメリカに行ってからもアドバイスを受けた。自分がメジャーで4年間プレー出来たのも井口さんのおかげだと思っている」

 オジー・ギーエンさん 2005年にホワイトソックスでワールドシリーズ制覇した時の監督。「アメリカで偉大な功績を残したあなたを監督できたことは光栄なことだった。野球選手として結果を残し、長く続けられたことは本当に素晴らしいこと」

 松井稼頭央(楽) 井口と同時期に大リーグでプレー。「僕が年齢が一つ下で、アメリカにいた時は食事に連れていってもらうなど、常に刺激を受ける存在だった。井口さんのプレーを見られなくなるのは寂しいけれど、次のステージで活躍されることを祈っています」