[PR]

 軍事政権下のミャンマーで2007年9月に起きた大規模な反政府デモから10年がたったことを記念し、デモの中心になった僧侶らが25日、最大都市ヤンゴンで式典を開いた。デモではジャーナリストの長井健司さん(当時50)が射殺された。会場には長井さんの写真入りの布が用意され、多くの人がメッセージを書き込んだ。

 ヤンゴンで当時、僧侶を中心に約10万人が参加したとされるデモに対し、軍政は武力制圧に乗り出し、多くの死傷者が出た。長井さんも市中心部の大通りで撮影中に撃たれ、亡くなった。デモは9月末までにはほぼ鎮圧されたが、僧侶までが反政府運動を主導したことに軍政幹部は衝撃を受け、その後の民政移管につながったとされる。

 この日の式典では、当時運動の中心だった僧侶が、「多くの仲間が傷つき、拘束された。しかし、それがミャンマーの民主化を進めた」と話した。デモの翌年に定められた憲法が「民主化を阻んでいる」として、改正を求める声明が読み上げられた。

 僧侶のピンニャーティハ師は、「報道に命を捧げた長井さんは、我々国民の記憶にいつまでも残っている」と話した。長井さんの写真の布には、「あなたを誇りに思う」などといった無数のメッセージが記されていた。(ヤンゴン=染田屋竜太)

こんなニュースも