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 少数民族クルド人を主体とするイラク北部の自治政府、クルディスタン地域政府(KRG)が、独立の賛否を問う住民投票に踏み切った。投票が終了した25日夜(日本時間26日未明)、KRGの「首都」アルビルでは多くのクルド人住民が街頭に繰り出し、悲願の独立へ「一票を投じることができた」と喜びを爆発させた。ただ独立への道筋は、依然として険しい。

 「クルディスタン! クルディスタン!」

 25日午後8時すぎ、アルビル中心部の広場に集まった数千人が連呼した。クルディスタンとはクルド人の独立国家のことだ。腕を組んでクルド人の伝統的な踊りを舞う姿も見られた。

 ゆったりとした茶色のつなぎに帯をした民族衣装姿の歯科医ブレンド・ムハンマドさん(27)は、「すべてのクルド人がこの瞬間を待っていた」と興奮を隠せない。クルド人はイラクのほか、トルコやイラン、シリアなどに分断された「悲劇の民族」と呼ばれる。ムハンマドさんは「いつか将来、すべてのクルド人の統一国家が建設されるべきだ」と訴えた。

 だが、行く手は険しい。クルド…

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