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 宇都宮市の文星芸術大で、同大名誉教授の男性(77)が日本情報処理検定協会主催の「日本語ワープロ検定」の試験問題を事前に受検者10人に漏らしたとして、同大が試験を中止していたことがわかった。同大が取材に明らかにした。名誉教授は「学生を合格させたかった」と話しているという。

 同大によると、7月31日に学内で行われる予定だった試験の前に、情報処理科目を教える名誉教授が「WP検定試験について」と書いた封筒を教務課を通じて受検者の1年生10人に配布。学生が中身を見ると、受検する級の問題と模範解答のコピーが入っていた。「同封しているのは本番の問題と模範解答です。模範解答を見て正確に答案を作ってください」と書かれた紙も入っており、「他人にはしゃべらないこと」との記述もあったという。

 同大が名誉教授に確認したところ、「このようなことをしたのは初めて。申し訳ない」と話したという。問題は試験日の10日ほど前に会場に届き、これまでも名誉教授が保管してきた。

 名誉教授は8月に退職届を出し、同大が受理した。同大の島田好正事務局長は「教育の信頼を失うような恥ずかしいことで学生にも申し訳なく思っている」と話した。

 ワープロ検定は昨年、全国で約9万5千人が受検した。