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 埼玉県杉戸町立杉戸中学校の男女ソフトテニス部が、8月に長崎市で開かれた「第48回全国中学校ソフトテニス大会」で、男子は団体戦で2連覇を果たし、個人戦(ダブルス)でも優勝の快挙、女子も団体戦8強、個人16強と健闘した。その活躍を引っ張ったのは竹谷妃渚(ひめな)、航洋両選手(いずれも3年)の双子の姉弟だった。

 中学ソフトテニスは、男子団体が関東大会、全国大会ともに埼玉勢同士の決勝となり、同個人は県、関東大会の決勝がともに同じ中学の同ペア対決となるなど、県にとって話題が多い夏だった。

 杉戸町は小学生のジュニア世代からソフトテニスが盛ん。二卵性双生児の2人は小学2年のときに全国的な強豪・杉戸ジュニアテニスクラブに入ってソフトテニスを始めた。

 ともにダブルスの前衛。小学校時代は妃渚選手が春の全国3位、航洋選手が春の全国5位、夏の関東優勝が最高だった。小学校時代から週3日の練習や自主練習、週末も試合や練習などテニス漬けの日々だったが、「中学に入ると、毎日の朝練に放課後と練習量も増えきつかった」(航洋選手)。だが、「全国大会で優勝する、という目標が明確で、気持ちが強くなった」(妃渚選手)。厳しい練習にも耐え、妃渚選手はレシーブと角度をつけたボレー、航洋選手は気持ちを前面に出しボールに食らいつく攻撃的なプレーに磨きをかけた。

 そして中学最後の夏。県大会は団体で男女ともに優勝。男子個人は航洋、幡谷康平(3年)両選手ペアが、同じ中学の堀内駿斗、桑山信(いずれも同)両選手組との決勝を制した。女子個人も妃渚、福原紗英(同)両選手組が優勝。

 今夏最大の山場は男子団体の関東大会2回戦。1勝1敗で登場した航洋選手ペアの結果で勝負が決まる展開に。一時はゲームカウント2―3とリードを許したが、粘りに粘って逆転勝ちして波に乗った。決勝は県と同じく川口市の芝東中との埼玉対決を制して優勝。個人決勝は再び同中学対決で、今度は堀内、桑山選手ペアがリベンジした。女子は団体が3位、個人は妃渚選手組が準優勝で全国に進んだ。

 そして全国大会。男子個人で航洋選手ペアが優勝して弾みをつけると、同団体は芝東中との県大会から3度目の決勝対決を制して2連覇。出場3組6選手の中で、ただ一人中学からテニスを始めた森翼(同)と、折原諭(同)両選手のペアが優勝を決める劇的な幕切れだった。「団体での優勝を目指していたので個人戦の優勝は実感がなかった。みんなで勝てた団体が本当にうれしかった」と航洋選手。幡谷選手は「昨年の優勝と違い、自分たちの力で連覇できてうれしかった」と話す。

 女子は、団体が優勝したチームに3回戦で負けて8強。個人は妃渚選手ペアが16強。妃渚選手も福原選手も「やってきたことは出し切れた」と笑顔だった。

 9月6日には古谷松雄町長へ優勝報告。個人戦で8強に入った男子の桑山主将は「苦しい時に感謝の気持ちを忘れずに頑張れた。チームワークが良く、みんなで盛り上がり、勢いもあった」と胸を張った。

 妃渚、航洋の両選手とも、高校進学後もソフトテニスを続け、さらなる高みを目指したいと意気込んでいる。(平井茂雄)