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 米朝間で「言葉の戦争」が過熱している。トランプ米大統領が、弾道ミサイル発射を続ける北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」と呼び、火に油を注いだ。自国民受けする言葉ではあるが、後に退けなくなる危うさをはらむ。さらに安倍晋三首相も北朝鮮の脅威を理由に「国難突破解散」と唱えるなど、どうにも止まらない。

 「ところでロケットマンだが、もっと前に何とかしておくべきだったんだ」

 トランプ氏が9月22日に米アラバマ州の共和党上院議員を応援する集会でこう切り出すと、場内は大いに沸いた。北朝鮮の指導者をそう呼ぶトランプ氏の最近の言動を、米国の各メディアのサイトは動画つきで取り上げている。

 トランプ氏と同世代のミュージシャン、エルトン・ジョンの1970年代のヒット曲「ロケット・マン」をもじったようなあだ名だ。ピアノに乗せたこのバラードは戦争に全く関係ないが、今も聴き継がれる曲だけに、米国のテレビではバラエティー番組でこじつけられるなどして話題になっている。

 トランプ氏は、聴衆の喝采の大きさに少し間を置き、にこっと笑って続けた。「私が何とかする。小さなロケットマンは、巨大な兵器を太平洋上で爆発させると言っている。皆さんは大丈夫だ。危険な目に遭わせない」。また拍手が沸いた。

 トランプ氏は19日、米ニューヨークで開かれた国連総会での各国代表による演説でも、「ロケットマンは自殺行為をしている」と批判した。「米国と同盟国の防衛を迫られれば、北朝鮮を完全に破壊せざるを得ないだろう」

 北朝鮮は激しく反発した。金氏自ら異例の声明を朝鮮中央通信を通じて21日に発表し、「トランプ」と何度も呼び捨てにしながら「過去の米大統領たちが決してしなかった無礼でばかげた演説だ」と批判。「自分の道は正しいと確信した。宣戦布告に対する史上最高の超強硬措置を真剣に考える」と述べた。

 これを受けて、北朝鮮の李容浩…

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