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 欧州連合(EU)の行政機関である欧州委員会が、東京電力福島第一原発の事故後、福島産のコメなどに科している輸入規制を年内にも緩和する見通しになった。米国も22日、福島などの牛乳・乳製品の輸入規制を緩和しており、厳しい規制を続ける中国などに影響を与えることも期待される。

 今回EUの規制から外れるのは、福島県産のコメや岩手県や宮城県などの一部の水産物など。秋田県の産品もすべて除外される見通しで、日本産のコメに対する規制がすべてなくなる。米国は岩手、宮城、福島、栃木、群馬の5県産の牛乳・乳製品で、放射性物質の検査の証明書の添付がいらなくなった。

 EUの日本の農産物に対する規制を巡っては、7月に日本とEUが経済連携協定(EPA)に大枠合意したとき、EU側が緩和の方針を明らかにし、検討を進めていた。EUの食品の安全に関する専門家でつくる委員会が25日、欧州委の規制緩和案を了承。今後、欧州委が正式に決定する見通しだ。(津阪直樹=ブリュッセル、山村哲史)