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 新潟県糸魚川市で昨年12月、計147棟が焼けた大規模火災で、火元となった同市大町1丁目のラーメン店の元店主で、業務上失火の罪に問われた周顕和(しゅうけんかず)被告(73)の初公判が27日、新潟地裁高田支部であった。周被告は起訴内容を認めた。検察側は禁錮3年を求刑した。

 起訴状によると、周被告は昨年12月22日午前8時半ごろ、タケノコをゆでるため、ラーメン店の厨房(ちゅうぼう)でタケノコと水を入れた中華鍋をガスコンロの火にかけた。約1時間後にそのまま外出し、午前10時半ごろ、鍋付近から出火。自身の店を全焼させ、計146棟に延焼させたとされる。

 被災地域は約4万平方メートルまで広がり、焼損した床面積は計約3万平方メートルに及んだ。検察側は、火を消さずに外出したことが、店主としての注意義務を怠ったとしている。

 糸魚川市内は当時、最大瞬間風速27・2メートルを観測するほどの強い南風が吹いており、大規模火災の要因になった。国はこの火災を強風による風害と認定し、地震などの自然災害の被害を条件とする「被災者生活再建支援法」を適用し、被災者に支援金を支給した。