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 パリで2018年春夏の新しい服をブランドが発表するパリ・コレクションが開かれている。個性的な表現で様々な角度からファッションの方向性を探るショーが目白押しだ。

 本格的な開幕となった26日はクリスチャン・ディオールがショーを開いた。冒頭にフェミニズムの視点で知られる米・女性美術史家リンダ・ノックリンの「なぜ偉大な女性芸術家はいなかったのか」とのメッセージ入りTシャツが登場。シリアスなテーマをカラフルで楽しいスタイルに昇華させた。「今、女性にとって、社会的な表現は自然なこと」とデザイナー。

 サンローランは定刻以外では異例というエッフェル塔の点灯を背景に壮大なショーを見せ、1千人もの一般人がスマートフォン片手に見物した。東京発のアンリアレイジは、力を加えると発光したように色が変わる生地を開発し、ドレスなどに仕立てた。

 日本から約10ブランドが参加するパリ・コレは10月3日まで、計約80ブランドの発表が続く。

 パリに先だって開催されたミラノ・コレクションでは、パンクの要素をミックスしたロマンチックなドレスなど、新鮮なスタイルが主流になった。デザインを通して、ジェンダー(社会的な性)を問い直すかのようなメッセージを発するブランドもあった。(パリ=編集委員・高橋牧子)