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 韓国人拉致被害者の家族らでつくる「拉北者家族会」の崔成竜(チェソンヨン)代表は27日、鳥取県米子市出身で、北朝鮮による拉致被害者に認定されている松本京子さん(拉致当時29)とされる女性が写った写真を公表した。約4カ月前、平壌の消息筋から「松本さんの結婚式の写真」として渡されたという。

 松本さんは1977年に行方不明になった。崔代表によれば、写真は81~82年ごろに撮られたという。崔代表は、女性と一緒に写った男性は「北朝鮮の人間ではない」と聞いたという。

 崔代表は「国家安全保衛部(現国家保衛省)などが記録を残すために撮った写真ではないか」と語った。崔代表によれば、松本さんとされる女性は昨年、合併症を患って平壌赤十字病院に入院したという。また平安南道价川市近くで、タイ政府から生死確認の要請が北朝鮮に出ているタイ女性と一緒に暮らしているとの情報もあるという。

 一方、松本さんの兄・孟(はじめ)さん(70)は朝日新聞の取材に「私の見るところでは違う気がする。顔も違うし、合っているところはない」と述べた。一方で、この写真が拉致問題解決へのきっかけになることを望んでいると話した。

 鳥取県は27日、加藤勝信・拉致問題担当相宛てに、写真の真偽を速やかに確認することなどを求める要望書を提出した。要望書では、一日も早い松本さんの救出や救出後の支援も要請した。(ソウル=牧野愛博)