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 架空の工事代金を自社に支払わせて損害を与えたとして、愛知県警は27日、産業ガス大手「大陽日酸」(東京都)の元部長、岡浩二郎容疑者(57)=岡山市北区大窪=を背任容疑で逮捕し、発表した。

 また共犯として、下請け会社社長の吉田実容疑者(53)=愛知県東海市荒尾町=、別の下請け会社元社長の鬼頭利幸容疑者(69)=同県大府市北山町1丁目=を逮捕した。3人とも容疑を認めているという。

 捜査2課によると、岡容疑者は2014年2月、下請け会社社長だった2人と共謀。ロケット事業に絡む洗浄や溶接工事を大陽日酸から受注したように装った請求書を下請け2社から大陽日酸に出させ、計約1100万円を支払わせて同社に損害を与えた疑いがある。

 岡容疑者は見返りとして吉田容疑者から約350万円、鬼頭容疑者から約50万円を受け取っていた。

 県警は08~14年ごろ、岡容疑者による同様の架空工事の支払いが計約6億円あったとみて、別の複数の業者が関与した可能性についても捜査している。大陽日酸は「内部管理体制の強化など再発防止を徹底し、信頼回復に努める」としている。