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 今年2月に北朝鮮からの石炭の輸入を停止すると発表していた中国が、8月に新たに約163万トンを輸入していたことが、中国税関当局が公開した統計でわかった。同月には国連安全保障理事会で北朝鮮の石炭の全面禁輸が決議されたことから、「全面禁輸の実施前の駆け込み輸入だった」とする見方も浮上している。

 統計によると、8月に北朝鮮から中国に輸入された石炭は約163万トン、輸入額では約1億3814万ドル(約154億円)だった。中国商務省と税関当局は8月5日の安保理決議に基づいて同月15日から石炭を全面禁輸にしており、輸入はその前に行われたとみられている。

 中国は昨年11月の安保理制裁決議が北朝鮮の石炭輸出について「年間約4億ドル(約447億円)」か「年間750万トン」までと定めたことを受けて、「上限に近づいた」として2月19日から輸入停止を発表。以来7月まで、北朝鮮からの石炭輸入は統計上ゼロが続いていた。統計によれば、中国の1~2月の輸入は計約268万トン、輸入額で計約2億2063万ドル(約246億円)。8月分と合わせた輸入額は計約3億5877万ドル(約401億円)となる。(瀋陽=平賀拓哉)