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(27日、日本ハム3―2オリックス)

 1球を悔やんだ。日本ハムの斎藤佑樹は同点の六回、オリックスの4番・ロメロへの投球を振り返る。「甘く入ってしまいました。まっすぐを間違わないようにと思って投げていたので、あの1球は失投でした」。真ん中の直球を、右翼席へと運ばれた。

 7月11日以来、今季6度目の先発。1軍へ上がってきたとき、栗山監督は本音で斎藤と話した。「1年やってきたことは、どうなったのか」と。低めに集め、ゴロを打たす。ずっと取り組んでいたことが、2軍の試合ではできていないように感じたからだ。

 おそらく今回が今季最後の登板になる。来季へつなげるために、何が何でも抑えて終わりたい。「変な形で終わりたくなかった。この1年やってきたことを、全て出せるように試合に入った」。一回は三者凡退。二、三回は得点圏に走者を背負ってから、粘る。四回、犠飛で1点を許しても、後続は断った。

 相手のエース、金子と互角の投げ合いだった。「本当に低めと、コースを丁寧に投げることを意識していた。チームの勝ちにつなげられたのはよかったが、自分が勝てるチャンスはあった。悔しい」。今後の手応えがあった。だからこそ余計に、ロメロへの1球が忘れられない。(山下弘展)