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 米航空宇宙局(NASA)は27日、月軌道近くに新たな宇宙ステーションを建設する計画について、ロシアの宇宙機関ロスコスモスと協力することで合意したと発表した。オーストラリアで開催中の国際宇宙会議(IAC)で協定に署名した。

 新宇宙ステーションは、NASAが今年初めに打ち出した「ディープ・スペース・ゲートウェー」構想の一環。オバマ政権が打ち出した有人火星探査の前段階として、物資や燃料の補給など、月や火星探査の中継点にする。AFP通信によると、将来各国が参加することを見越して、基地へのドッキングの仕組みなどの標準技術のすりあわせを行うという。

 現在、米ロは日欧などと地球を周回する国際宇宙ステーション(ISS)を運用しており、培った技術を新構想に生かしたい考えだ。

 ウクライナやシリア問題をめぐって米ロ関係は緊張しているが、ISSの運用など宇宙開発は数少ない協力分野になっている。(ワシントン=香取啓介)