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未来ノート―202Xの君へ―

 錦織圭(にしこりけい、27)が初めてテニスラケットを握(にぎ)ったのは5歳のときだ。

 「覚(おぼ)えているのは自宅前で壁(かべ)打ちしていたこと。とにかく外で遊びたくて。サッカーは一人でやるのは難しいし、色々なショットを打って、壁と戦うのが楽しかった」。「戦う」ログイン前の続きという感覚が、錦織らしい。

 コートでの練習は毎週末、父清志さんが指導し、4歳上の姉玲奈さんと3人でするのが習慣だった。「基本技術を教えるだけだと子どもはあきちゃう。おもしろい、楽しいという部分がないと。だから休憩(きゅうけい)時間は長く取るようにした」と清志さんは振り返る。

 錦織も息抜きの時間が楽しかったという。

 「サービスラインまでの範囲のミニテニスはよくやってました」。繊細(せんさい)なボールタッチの技術は、幼少の遊びで自然と磨(みが)かれた。

 しかも、何回ラリーが続くかといった共同作業ではない。「あくまで勝つか、負けるか。真剣(しんけん)勝負です。僕がけっこう勝っていたと思う」。自称「超負けず嫌い」の性格は姉との対決を通じて養(やしな)われたのだろう。

 そういえば、テニス界にはウィリアムズ姉妹(米)、マリー兄弟(英)、最近売り出し中のズベレフ兄弟(ドイツ)ら兄弟、姉妹の一流どころがいる。そして、妹、弟の方が成績が上のケースが目立つ。

 錦織に水を向けると、「あっ、たしかに。フィギュアスケートの浅田真央選手とかも。僕の場合、やっぱり、身近なライバルとして姉という目標がいたのが向上心につながった」。

 錦織が姉と対戦して勝てるようになったのは小学校6年のとき。ちょうど、「将来の夢」に、「テニスで世界一になりたいです」と書き残したころだ。

 この向上心に、努力、両親の支え、そして英語力が加わり、世界の「KEI」へと成長していく。(稲垣康介

 ■「努力」小6の時…

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