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 カナダの首都オタワで開かれていた北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第3回会合が27日閉幕した。米政府関係者によると、米国側は27分野についての提案をしているが、焦点となっている「原産地規則」の見直しや紛争解決については、すべての案を示していないという。

 米国、カナダ、メキシコは共同声明で、電子商取引や競争政策などの分野で進展があったと指摘。中小企業分野は実質的に妥結し、競争分野についても次回会合前に終える見通しだ。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は記者会見で「交渉は記録的なペースで進んでいる」と話した。

 ただ、域内の部品をどのぐらい使えば関税撤廃の対象にするかを決める「原産地規則」など、難航が予想される分野は進展がなかった。原産地規則では、米国が自国製品の割合引き上げに意欲を示しているが、カナダやメキシコが反発している。カナダのフリーランド外相によると、米国側から正式な提案はないという。

 交渉結果は、メキシコに進出する日本の自動車メーカーなどにも影響する。メキシコのグアハルド経済相は会見で「次の会合は相当困難なものになるだろう」と話しており、米国が難航分野の提案をする可能性がある。第4回会合は10月11~15日にワシントンで開かれる。(ワシントン=五十嵐大介