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 70年ほどにわたって、地元に愛されてきたレストラン「タマガワ」(横浜市中区)が30日、閉店した。50年以上受け継いできたデミグラスソースを使ったナポリタンやオムライスなどの懐かしい味を提供してきた老舗店。多くの客に惜しまれながら、店の歴史に幕を下ろした。

 関内駅近くの商店街「イセザキ・モール」から入った路地にレトロなたたずまいをした5卓ほどの小さな洋食店がある。店主小沢栄太郎さん(54)の祖父が第2次世界大戦終戦前後に店を開いた。祖父はナポリタンの発祥とも言われるホテル「ホテルニューグランド」(同区)の調理場で働いていたと聞いたことがある。

 客の多くが注文するのはやっぱり、ナポリタン。ハムやマッシュルーム、タマネギなど具だくさんで、太麺にケチャップがしっかりと絡み、懐かしい味がする。

 隠し味に使うデミグラスソースは「自分が小さい時に、ご飯にかけてよく食べていた」。生まれた時にすでにあったソースを継ぎ足し継ぎ足しして、味をつないできたという。小沢さんは「昔ながらの洋食店にとっては、これが命」と話す。

 小沢さんは約30年前、藤沢市…

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