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 スリランカの最大都市コロンボで26日、ミャンマー西部ラカイン州から4月にスリランカに逃れてきたイスラム教徒ロヒンギャの人々を収容していた国連の施設が、仏教僧に率いられた暴徒らに襲われた。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は27日、懸念を表明する声明を出した。

 地元紙などによると、施設に収容されていたのは約30人で、4月にスリランカ北部の海で漂流していたところを救助され、国連に保護されていた。そこに暴徒らが26日、施設の門を破壊して侵入。「彼らはミャンマーで仏教徒を殺したテロリストだ」と叫び、石を投げるなどしたという。事件で警官2人がけがをした。

 スリランカはミャンマーと同じく仏教徒が多数を占め、異教徒排斥を掲げる急進的なグループも存在する。ロヒンギャの人たちは安全確保のため、国連の施設から移されたが、その先が刑務所だったため、「犯罪者と同様の措置は適切ではない」との批判も出ている。(ニューデリー=奈良部健)