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 オーストラリアの公共放送ABCは28日夕、スタジオと東京特派員をつないで衆院解散を伝えた。小池百合子東京都知事が率いる新党「希望の党」を、「とても人気のある女性の都知事が率いる」と紹介。世論調査で自民党に迫る支持を集めていることに触れ、「小池氏が立候補するなら、首相を目指すことを意味する」と解説した。

 任期を1年以上残しての解散に「多くの人々が怒っている」ともし、北朝鮮問題以外の注目の争点として、希望の党の原発ゼロ政策を挙げた。

 またABC電子版は27日夜、同じ特派員が民進党と希望の党の合流の動きに触れて、「日本の政治では、この何年もの間で最も興味深い事態になりうる」と報告した。既成政治の打破を訴える希望の党の公式動画も付けた。

 一方、保守系の全国紙オーストラリアンは27日付の社説で、安倍晋三首相の衆院解散の判断について、「今世紀で最も国家主義的で保守的な首相は、この選挙を利用して『平和憲法から解放された日本』という自身のビジョンを前に進めようとするだろう」と指摘。「メイ英首相のように野党が混乱しているとみて早期の選挙に打って出れば、リスクはある」としつつも「北朝鮮の脅威に直面する中では、新たな付託を求めようとする安倍氏と議論するのは難しい」と評した。(シドニー=小暮哲夫)