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 東京電力は28日、福島第一原発1~4号機の原子炉建屋周辺で地下水をくみ上げる井戸(サブドレン)6本で、水位計の設定にミスがあり、約半年にわたって地下水位を誤って計測していたと発表した。実際の水位は計測値よりも約70センチ低く、さらに、東電は目視などによる実測も行っていなかった。建屋内の高濃度汚染水が周辺に漏れ出た恐れがあるとして調べている。

 東電によると、地下水が建屋に流れ込んで汚染水の量が増えるのを抑制するため、地下水が流れ込む前にサブドレンでくみ上げている。この6本は今年4月19日から8月にかけて使用を開始したが、開始時に監視用の水位を誤って70センチ高く設定していた。

 サブドレンの地下水の水位が建屋内の水位よりも低くなると、汚染水が建屋から流れ出る可能性がある。そのため、地下水位の監視は重要だ。東電は汚染水の流出の有無を判断するため、設定ミスがあった半年間について、建屋内と地下水の水位を調べている。

 東電は28日、守るべき運転上の制限を逸脱していたとして、原子力規制委員会に報告した。