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 空から看板が降ってきた、と思ったら航空機の部品だった――。今月、大阪市では落下したパネルが走行中の車を直撃。4日後に茨城県稲敷市でも見つかった。なぜ、そんなに落ちるのか。

 23日正午前、大阪市北区の国道1号を走っていた乗用車の上に、重さ約4・3キロの板状の物体が落ちてきた。縦横約1・1メートル。けが人はなかったが、後部の窓ガラスが割れ、屋根がへこんだ。

 物体は「看板」ではなく、関西空港発オランダ行きのKLMオランダ航空機(ボーイング777型)の右主翼の付け根のパネルだった。同社は被害者に謝罪し、補償の準備を進めている。

 4日後の27日。今度は茨城県稲敷市の鋼材加工メーカーの敷地で、航空機のパネルが見つかった。強化プラスチック製で縦約60センチ、横約147センチ、重さは約3キロ。今月7日に、中国から成田空港に向かっていた全日空936便(同767型)が落としたものと判明し、全日空が謝罪した。

 いずれのケースも、機体の整備や点検に何らかの問題があったとみられ、詳しい原因は国の運輸安全委員会や両社が調査中だ。

 実は、部品などの落下はほかにもたくさん起きている。

 国土交通省によると、昨年10月までの7年半に437件、部品脱落の報告があった。この期間に人的な被害はなかったが、平均すると1年間で約50件以上起きている。ただ、国交省が報告を義務づけているのは国内の航空会社や個人などで、「金属100グラム以上」など一定規模の部品に限っているので、その他の部品がもっと落ちている可能性がある。

 飛行後の整備で脱落が判明したものの、落下物が見つからないことも少なくない。海外の航空会社には報告義務がないため、KLM機のケースも海や山など人目につかない場所で起きていれば、公にならなかったかもしれない。

 パネル、ライト、ブレーキディスク、ボルト、バネ、羽根状の金属――。過去に航空機から落ちた物は様々だ。

 2009年には新千歳空港の敷地内に長さ約4メートル、重さ約23キロのタイヤの一部が、12年には羽田空港で長さ約2メートル、重さ約20キロのカバー部品が落下。部品以外にも、機体についた氷の塊が落ち、民家の屋根や車を壊したこともある。

 人的被害もあった。05年8月には、福岡発ホノルル行きのJALウェイズ機が離陸直後、エンジン内部が破損して多数の金属片が市街地に散乱した。金属片が当たって中学生が肩を打撲し、破片を拾った男性が指にやけどをした。

 対策はどうなっている…

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