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 開催中の2018年春夏パリ・コレクションで、観客席が突然、激しい「タイフーン」に見舞われるシーンがあった。

 セーヌ川沿いのアート施設で開かれた、日本でも人気のリック・オウエンスのショー。造形を凝らした前衛的な服を着たモデルが噴水の周りを歩く中で、水が一気に高く噴射され、強い風とともに観客席を襲った。「水にぬれる」と観客には事前に簡易なパーカが配られていたが、会場は一時騒然とした。

 風雨とともに、不敵な感じの大きな笑い声がずっとこだましているという演出。デザイナーはその意図を明らかにしていないが、「地球温暖化による世界的な気候変動へのメッセージでは」との声が客席でしきりに聞かれた。リック・オウエンスのファッションショーは工夫を凝らした演出でたびたび話題になっている。(パリ=編集委員・高橋牧子)