[PR]

 衆議院の解散から一夜明けた29日、合流構想が進む民進党と希望の党の立候補予定者たちは選挙戦に向けた動きを本格化させた。さっそく街頭に立つ前職がいる一方、先行きが見えない再編の動きのあおりで戸惑う新顔も。候補者の選別も取りざたされるなか、手探りの始動となった。

 「14年間お世話になっております。昨日、衆院解散でバッジを外しました」

 29日朝、民進前職の田嶋要氏(56)は、千葉市稲毛区のJR稲毛駅前で通勤者らに語りかけた。傍らには民進党の千葉市議が立ち、「民進党」と記されたのぼり旗やポスターが掲げられた。

 「希望の党」への合流方針が28日の両院議員総会で了承されてから、初めての街頭演説。「不安もあって有権者の反応を確かめたかったが、おおむね普段通りでした」。田嶋氏は安心した表情で支持団体回りへと向かった。

 ただ、印刷物など選挙準備の遅れは否めない。支援する県議からは「どう動けばいいのかわからない」と戸惑いの声もあがる。29日夕方に党県連幹部との会合があり、田嶋氏らは党の両院議員総会での決定事項を説明する予定だという。

 民進前職の阿部知子氏(69)も29日午前7時すぎから、神奈川県藤沢市でマイクを握り、民進党の希望の党への「合流」を「安倍政権の横暴を何としてもやめさせてほしいとの国民の期待を、二大政党、政権交代につなげるために何をすべきかの(動きの)結果」と訴えた。小池百合子・東京都知事が「原発ゼロ」を掲げたことは歓迎し、「ぜひ一緒にやりたいと思う」。ただ、希望の党に行くかどうかは、この演説では触れなかった。取材に「支持者の皆さんの意見を集約し、よく見定め、来週前半には結論が出るのでは」と述べた。

 25日に民進党に離党届を出し、希望の党に転じた前職の松原仁氏(61)は東京都品川区の大井町駅前に立った。事務所スタッフは持参したポスターに刷られた「民進党」の文字の上に、前日届いたばかりの「希望の党」の緑のシールを貼った。秘書は「それでもウチは(ほかの民進党の立候補予定者より)少し早いですから」と苦笑した。

 週刊誌で既婚男性との交際問題…

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら