[PR]

 東京電力福島第一原発1~4号機の原子炉建屋周辺で地下水をくみ上げる6本の井戸の水位が、半年間、誤計測されていた問題で、東電は29日、そのうちの1本で、5月に地下水の水位が断続的に建屋内の汚染水の水位を下回っていたことがわかったと発表した。地下水の水位が汚染水の水位を下回ると、汚染水が周囲に漏れ出る恐れがあるが、東電は放射性物質の濃度が大きく変動した井戸は無く、漏れは考えにくいと見ている。

 東電は、地下水が建屋に流れ込み汚染水の量が増えるのを抑えるため、地下水が流れ込む前に井戸でくみ上げている。

 東電が、過去半年分の水位を1時間ごとに確認したところ、1号機近くの1本の井戸で、5月17~21日の間に計8回、建屋内の汚染水の水位を下回っていた。水位差は最大で1・9センチだったという。

 6本の井戸は今年4月19日から8月にかけて使用を開始したが、開始時に監視用の水位を誤って約70センチ高く設定していたことが28日に発覚していた。