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(29日、DeNA6―2阪神)

 クライマックスシリーズ(CS)進出をかけた残り5戦。DeNAのラミレス監督が正念場で勝負手を打った。「筒香を4番に置いてCSに進む」。3番で起用してきた主砲を、6月28日以来の4番に置いた。約3カ月間、筒香の代わりに4番に座ったロペスは「レッツゴー」とうなずき、筒香も「全力でやります」と力強く誓ったという。

 「3番筒香」はラミレス監督のこだわりだった。4番で起用された春先、勝負を避けられ調子を落とした。3番なら、後ろにロペス、宮崎と好打者が控えるから、相手がストライクを投げてくる打席が増えると踏んだ。事実、夏場の打率は上昇。本塁打も増えた。

 だがここに来て、好調のロペスと宮崎の間に筒香を据え、「右、左、右」と並ぶ中軸の方が威力を発揮すると考えたという。数日前から練っていた腹案を、負ければCS自力進出の可能性が消える大一番で実行に移した。

 筒香がこれに応えた。3―0の6回。中前安打で出塁した先頭のロペスを一塁に置き、「追加点がほしかった」。ひざ元のチェンジアップを完璧に仕留めて、右越え2ラン。プロ野球10万1号を横浜の夜空に打ち上げた。

 残り4戦で3勝すれば、巨人が残り3戦全勝でもCSに進む。一歩前進の快勝も、楽観できない状況は変わらない。ラミレス監督は「CSを勝ち取るまで、最も大事な試合が続く」と表情を緩めなかった。「4番筒香」で最後まで戦う。(波戸健一)

 ○ラミレス監督(D) 「筒香のホームランで、今日はいけるとホッとした。大きく変えた打順が機能してうれしいね」

 ○石田(D) 2戦連続の無失点で6勝目。「自分の球を打ってみろ、と思って投げた。(CSも)任せてください」