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 気象庁は29日、日本の太平洋側を流れる黒潮が和歌山・潮岬付近で大きく離岸し、蛇行して元に戻る「黒潮大蛇行」になったと発表した。前回は2004~05年。1965年以降6回目となる。

 黒潮は日本の太平洋側を流れる暖流だが、8月下旬ごろから潮岬付近で南へ流路を変え、約250~300キロほど離岸しながら大きく蛇行し、伊豆半島付近に戻る流れになっていた。気象庁はこの状態が約1カ月続いていることを確認し、大蛇行と判断した。大蛇行が起きる正確な原因は分かっていないという。

 大蛇行が起きると、魚の生息域が変わって、漁業に影響が出る可能性がある。04年7月~05年8月に発生した前回の大蛇行では、シラスなどの不漁につながったとみられている。一方、キハダマグロなどの回遊魚が関東沿岸で取れるようになった。

 また、潮位が上がって高潮などの被害が発生しやすくなる。79年10月の大蛇行中に台風が通過した時は、東海地方で高潮被害が起きた。

 過去5回の大蛇行はそれぞれ1~5年近く続いていて、今回も一定程度継続しそうだという。(山本孝興)