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 ジャーナリストの詩織さん(28)=姓は非公表=が、元TBS記者の男性ジャーナリスト(51)に1千万円の損害賠償を求める訴訟を28日、東京地裁に起こした。2015年4月にこの男性と都内で会食後に意識のない状態となり、性暴力被害を受けて精神的苦痛を被ったと訴えている。

 この件は準強姦(ごうかん)容疑で捜査されたが、東京地検が嫌疑不十分で不起訴処分とした。詩織さんの審査申し立てに対して、東京第六検察審査会は今月21日付で「不起訴相当」の議決を出している。男性は議決後、「一連の経過で犯罪行為を認定されたことは一度もなく、この案件は完全に終結した」としていた。提訴に対し、メールで「訴状を見てから対応します」とした。

 詩織さんの弁護士は「(男性の行為は)民法上の不法行為にあたる」としている。

 詩織さんは、29日に約200人が出席して参院議員会館で開かれた「性暴力被害当事者を孤立させない院内集会」に出席。「検察審査会は不起訴相当という議決を出し、現在の司法では、私が受けた行為は準強姦に値しないという結果だった。しかし、私が受けた行為は28年間生きてきたなかで最も醜い人権侵害で、そのあと職場に行けなくなるなど生活に大きな支障をきたした」と語った。